日本会計研究学会
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日本会計研究学会

平成22年5月26日

日本会計研究学会第69回大会開催にあたって

準備委員長 穐山幹夫

 あじさいの花の候、日本会計研究学会の会員の皆様方におかれましては、日々ご健勝にてご活躍のことと存じます。

 第69回の今年度の日本会計研究学会は9月8日より10日までの期間にわたり、東京都文京区にあります東洋大学白山校舎において、「経営環境の変化と会計の変革」を統一論題のテーマとして開催されることになりました。

 東洋大学におきましては、会計学関連の学会は、昭和41年および昭和54年に会計研究学会の関東部会が、平成7年に国際会計研究学会が、そして平成21年には経営分析学会全国大会が開催されたことがありますが、会計研究学会の全国大会の開催は初めてのことです。私どもこの学会の開催に携わる者はもちろんのこと、東洋大関係者にとりましても、大変名誉なことと存じております。今大会の開催が少しでも会計研究学会の発展に貢献できますことを念じておりますが、他方においては、初めてのこのような大規模な学会の開催ゆえ、はたして皆様にご満足いただけるような大会とすることができるかどうかといった大きな不安もございます。しかし、なんとか会員の方々のお力添えを得まして、大会を成功裡に終わらせ、私どもの不安が結果としてはたんなる杞憂に帰することを願っております。

 今大会では、「経営環境の変化と会計の変革」を統一論題のテーマと致しました。企業経営の国際化・グローバル化、経済のソフト化、IT技術の著しい進展、国際金融危機やEUに見られます国家の財政危機など、社会経済環境そして企業経営を巡る環境は従来以上に大きくそして急激に変化し、その質的側面も大きな変貌を遂げているように見受けられます。そのような社会経済環境や企業の経営環境の変化の中で、会計や会計学はいかなるパラダイムを構築し、いかにこれらの変化に対処し、変革し、適切かつ有用な情報を提供するシステムとして存在し得るのかが、大きな課題となっているように思われます。このような問題意識にもとづいて、今回は上述致しました統一論題のテーマを設定させていただきました。

 なお、今大会では、文化勲章受章者、コロンビア大学名誉教授であり、東洋大学の学術顧問をも務められておりますドナルドキーン博士にご講演をお引き受けいただきました。博士からは、あらゆる面で国際化が進展する中で、日本の文化のありようについてのお話をお聞かせいただけるものと思います。多くの方々のご来臨を賜れれば幸いです。

 大会での会員の皆様方の積極的参加と、白熱した議論の展開により、大会が大いに盛り上がり、有意義な大会にできればと念じております。

 9月に東洋大学白山校舎で皆様にお目にかかれますことを楽しみに致しております。